sage de cret

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2011.11.28

Vintage [ part3 ]

ディレクター千田へのインタビューを通して、ブランドの背景や物作りの秘密を紐解くコーナー「・・・」。いよいよ寒さも本格化、2011A/Wシーズンについてじっくり話を聞きます。


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《2度染め》

──今シーズンのテーマが「Vintage」、それもビンテージな風合いのウェアというよりは、ビンテージ感のあるファブリックをモチーフにしたアイテムということで、コットンシルクのシャンブレーツイル素材を用いたジャケットも、裏地にパッチワークを用いてますよね。パッチワークの裏地もさることながら、シャンブレーの表地も見過ごせません。


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C:この表地は独特の玉虫感が最大のポイントで、ここ数シーズンAWで定評のある素材です。
先染めの素材で、経(たて)糸にコットン素材、横糸にはシルクを用い、コットン用の青い染料とシルク用のオレンジの染料で2度染めています。
こうするとコットンの経糸だけが青く染まり、シルクの横糸は逆にオレンジに染まります。

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──こうすることで結果的に玉虫状の見え方をするんですね。

C:パッと見た印象はネイビーに見えながら、品の良いシャンブレーです。



《ツィード》

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──そして、裏地が、今シーズンのテーマにもつながるパッチワークになっていますね。

C:今シーズン、ここまで紹介してきたパッチワークモチーフは同色ながら織りの違う素材の組み合わせでしたが、今回は柄自体の異なるツィード素材4種を組み合わせています。

──ツィード素材は今シーズン外せない要素ですね。

C:クラシカルな空気感を持たせることを考えてツィード素材を採用しました。
今季で100周年を迎えるハリスツィード素材も検討したのですが、素材感の肌触りがライニングには適さないため、今回は英国羊毛を用いています。
また、柄ばかりでパッチワークが過剰にうるさくならないように部分的に淡色のシーチングも組み合わせて構成しています。



《信頼の中から生まれる》

──着用してしまうと見えなくなってしまうのは、本当にもったいなく感じてしまいます。

C:同じことを、このジャケットの生産工場にも言われました。
彼らとはもう25年以上付き合いがあり、安心して仕事の頼める信頼のおける工場です。
今回のパッチワークはものすごく手間のかかる工程なのですが、そういったことにも強く理解を示してくれる、sage de cret を好きでやってくれます。
そんな彼らがパッチワークを使ったワッペンを作って見せてくれました。
やはり裏にすべて隠れてしまうのはもったいない、ちょっとでも表に見せてあげられないかと、提案してくれました。
作り手からしても、それくらい贅沢なライナーに仕上がっています。

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──このワッペン、すごく喜ばれますよ。

C:はい、実際にこれを見せてもらった時は、僕もとてもうれしかったです。
でも、それくらい贅沢だからこそ、sage de cret としてはあえて裏で使いたい。
そういった部分に意味を求めていきたいと思っています。






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About〈・・・〉

ディレクター・千田仁寿が、〈CHENTO OTTO〉〈DEZART〉を経て2001年より始めた。
〈サージュデクレ〉とは、「賢明な」を意味する仏語の「sage(サージュ)」と「布告」という意味の「decret(デクレ)」を掛け合わせた造語。
ステッチやジッパー、ラインやフォルム、染めや素材、縫製に至る細部にまで、一枚の洋服における様々な役割について、考え抜かれたワードローブを提案している。
また、ブランドの基本概念としてワーク、ミリタリー、トラディショナルこそメンズウエアのベースであると主張。洋服の歴史的な背景や伝統は重んじながらも、既成概念に捕われ過ぎないデザインと、洗練されたギミックを上手く表現している。
そのため、高いファッション性を備えながら、どこかリアリティを感じさせるブランドに仕上がっている。ここ「・・・」では千田の声を通してブランドの世界を紹介します。