sage de cret

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2010.11.29

Online Shoping

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ディレクター千田へのインタビューを通して、ブランドの背景や物作りの秘密を紐解くコーナー「・・・」。今回は、ネット通販と実店販売について話を聞きます。


《切り離せないもの》


──今では sage de cret の商品も多くのサイトで販売されるようになっていますね。実際にショップに行って買い物をするのとはまた違った、比較的新しい買い物の仕方ですが、どのように考えていますか。


千田(以下C):僕らの手元からお客様へ商品を届けていくにあたり、ウェブというものが今では切り離せないものになっています。
全国の取扱ショップでもネット販売をしているところも多いですし、sage de cret 直営ではオンラインストア「LE PILOTAGE(ル・ピロタージュ)」で販売しています。
sage de cret では実店舗の直営店は持たないので、LE PILOTAGE が唯一の直営となります。


──取扱のアイテム数も多いですよね。


C:ひとつの店舗としてはもっとも取り扱いアイテム数の多いのが LE PILOTAGE です。
僕らの作っているものを見てもらうという側面で考えても、この sage de cret ブランドサイトの「Products」ページと LE PILOTAGE が、当然ですが一番バラエティ豊かです。

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──雑誌などから sage de cret を知り、このブランドサイトや LE PILOTAGE にたどり着くお客様からの注文もかなり多いですよね。


C:ひとつの商品紹介から出会ったお客様に、ブランドのことを知ってもらう上でもすごく重要ですね。


《イメージを伝えていける場所》


── LE PILOTAGE は販売サイトであると同時に、カタログとしても楽しんでもらえますね。


C:フルコレクションのうち半分くらいは見てもらえます。
全国の取り扱いショップでは、お店にもよりますが、だいたいアイテム数ベースでフルコレクションの15%ぐらいに留まります。
もちろんそれは当然のことで、全国の取り扱いショップというのは、それぞれのバイヤーにより取り扱いブランドやアイテムがセレクトされ、そうすることで各々の個性がありますから、各ショップの独自性や強みによりショップの世界観があり、sage de cret は飽くまでその一部です。


──逆を返せばショップによっては商品の見え方が、本来の sage de cret の世界観とは違って感じられるということも起きえますよね。


C:場合によってはありえます。
なので、LE PILOTAGE ではたくさんの商品を見せれるので、それを通してブランドのイメージをしっかりと伝えていける場所になります。
でも同時に実店舗の大切さというのも強く感じます。
お店に行き、ショップスタッフのおすすめを聞きながら、実際に手に取って触る、袖を通してみる、これができるのはやはり実店舗であってこそ。


──バイヤーの存在も大きいですよね。


C:実際にお店に行って、バイヤーのセレクトが楽しめる。
そうやってお店のファンになっていきますよね。
実店舗ならではの良い時間だと思います。
当たり前の話ですが、ウェブでは手に取ってもらうことができないのは残念です。



《安心感》


──作り手として、ウェブで売られていることを意識することはありますか。


C:ありますね。
いま、sage de cret の商品を買うために LE PILOTAGE を見にくる人は、ある程度ブランドを知っているか、少なくともブランド名は知っているお客様が多いですよね。


──最初は実店舗で買ったことから sage de cret と出会い、その後ネットでも探すようになる方も多いみたいです。


C:そういう風に、実際に現物を手に取って見れない状態で買ってもらえる、そうなると安心感がすごく大切になる。
デザイン面でも品質面でも、ウェブで注文し、届いた商品に満足してもらえれば、また次に期待をしてもらえる。


──うれしいことに、そういうお客様が沢山いてくれますよね。


C:やはり本当は手に取って見てもらえないのは作り手としてとても残念です。
でも、だからこそお客様を裏切れない。
何かを変えたりはしませんが、意識が改まります。
写真だけきれいだったり、商品解説だけ立派なことが書いてあっても、実際に届いた商品にがっかりするなんていうのは嫌です。
手に取れない分も、よりしっかりと作らなければという気持ちになります。
何度もウェブでご注文してくださるお客様には、画像には写っていない僕らのこだわりまでわかってもらえているような、そんな気持ちすら感じます。


──一度に何点もご注文される方の話などを聞くと、本当にそんな気持ちになりますね。


C:うれしいことです。


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《「products」と LE PILOTAGE》


──今後の方向性はいかがですか。


C:LE PILOTAGE はもっと直営店のようにしていきたいですね。
取り扱いのアイテム数もそうですが、ひとつのアイテムでも色やサイズによってすぐに売り切れてしまうことも多く、リクエストの声もいただいています。
基本的には少量受注生産の延長線上でサイトを運営していて、この一年でずいぶん厚みも増してきましたが、今後もどんどん良くしていきたいですね。
このサイトの「Products」ページでコーディネート提案をし、LE PILOTAGE で商品をチョイスしてもらえる、この2つで直営店のサービスを楽しんでもらえたらうれしいですね。



《店頭とネット》


──全国の sage de cret 取り扱いショップにもネット展開をしているところが少なくないですよね。


C:ショップのバイヤーなどから聞く話では、店頭にいらっしゃるお客様とネットで買い物をされるお客様は別らしいです。
地方のショップでは、例えば東北のショップに東海のお客様がネットで注文するようなケースがけっこう多いらしく、予想外でしたね。
ショップによっては店頭よりもネットの方が売り上げが高いところもあります。


──ショップによっていろいろ工夫されていて、ぼくらもすごく勉強になります。


C:商品投入のクイックさ、写真の撮り方、商品解説へのこだわり、あとはメールマガジンや受注会など、本当にショップごとの色々な工夫にこちらもうれしくなります。


──通販以外でも、ブログを使った紹介が面白いショップもありますよね。


C:ブログでショップを紹介したり、あとはあえてウェブを持たず、実店舗でのコミュニケーションを大事にしているショップもあります。
これもすごく気持ちがわかります。
お客様の顔をみて商品の魅力を伝えていきたいという思い。

もはや存在自体は無視できないウェブという媒体を、それぞれがどう考えるか、どうお客様とつながっていくか、とても興味深いですね。
何が何でも名前を広めていきたいというのが目的では決してないですが、ほしいと思ってくれた人には思いを届けていきたいと考えています。


▼オフィシャルオンラインストア
LE PILOTAGE


▼sage de cret アイテムが購入できるサイト
MUSEUM ARK
Jeffrey age
refalt
T-SELECT
LOEWS modernoutfitters
collage


▼sage de cret 取扱ショップのブログ
toulouse
SPIKE
panna



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About〈・・・〉

ディレクター・千田仁寿が、〈CHENTO OTTO〉〈DEZART〉を経て2001年より始めた。
〈サージュデクレ〉とは、「賢明な」を意味する仏語の「sage(サージュ)」と「布告」という意味の「decret(デクレ)」を掛け合わせた造語。
ステッチやジッパー、ラインやフォルム、染めや素材、縫製に至る細部にまで、一枚の洋服における様々な役割について、考え抜かれたワードローブを提案している。
また、ブランドの基本概念としてワーク、ミリタリー、トラディショナルこそメンズウエアのベースであると主張。洋服の歴史的な背景や伝統は重んじながらも、既成概念に捕われ過ぎないデザインと、洗練されたギミックを上手く表現している。
そのため、高いファッション性を備えながら、どこかリアリティを感じさせるブランドに仕上がっている。ここ「・・・」では千田の声を通してブランドの世界を紹介します。