sage de cret

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2010.06.28

Sports

ディレクター千田へのインタビューを通して、ブランドの背景や物作りの秘密に迫るコーナー「・・・」。今回は服作りから離れてスポーツについて話を聞きました。


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《強烈に記憶に残っている》

──世の中はワールドカップ一色ですね。ご覧になっていますか。

千田(以下C):見てますよ。
ついつい、毎晩見てしまいます。
日本代表は必ず見ますし、海外も主要な国のゲームもなるべく時間を作ってみるようにしていますよ。

──時間帯的に睡眠時間が苦しくなりますね。

C:でも、深夜だからまだいいですよ。
日韓共催の時は、日本戦は別にしても、昼間からどの試合も見るわけにはいきませんでしたから。
今回は、夜帰って一杯やりながら、そのうち半分寝ながら楽しんでます。

──サッカーは以前から見てましたか。

C:そんなに大好きって訳ではないですけど、サッカーに限らずスポーツは全般的に好きです。
代表の試合は、ドーハの悲劇の頃からだと思いますよ。
ちょうどJリーグが始まったばかりで、一気にサッカーが話題になりはじめた頃です。
僕は25歳くらいだったかな、僕はまだバイクレースにのめり込んでいた時期だったのを覚えています。

──ドーハの時は僕は高校生でした。

C:やっぱりあれの記憶ってみんな強烈に残っていますよね、その頃自分が何をしていたかと言うことも含めて。
あのロスタイムの時間は見ているこっちもピリピリしていて、まさかそんな中イラクに同点に追いつかれるなんて。
もう17年も前のことなんですね。

あとは8年前の日韓共催の時も盛り上がりました。
昼間ゲームをやっているから、なかなか見れなかったけど、一度スポーツバーに日本戦を見にいたのを覚えています。
たしか仕事を抜けて行ったのかな。
代表戦はやはりサッカーに限らず熱くなります。



《代表としてプレーしてみたい》

──サッカー以外だと、やはり野球ですか。

C:野球も、これまでのオリンピックやWBCものめりこみますね。
観ていると、代表選手としてプレーすることを自分でも経験してみたくなります。
色んなスポーツをやってきましたが、サッカーだけはちゃんとやったことがなくて、どちらかと言えば不得意な種目なのかな。
僕らの世代は小さい頃はみんな野球でしたね。
「侍ジャイアンツ」や「ドカベン」が流行ってました。
当時僕の地元に少年野球のチームがなかったので、小学校5~6年の時、自分たちで作ったんですよ。

──少年野球のチームをですか。

C:そうです。周りの大人を説得して監督になってもらい、ユニフォームも作って。
地区大会で優勝して、県大会にも出て。

──すごくちゃんとしていますね。

C:その少年野球のチーム、「グリーンバッファロー」って言うんですが、今もまだあって、地元でちゃんと続いてます。
当時一緒にやっていた仲間が今は監督をやっていて。
僕らの小さな頃は生活の中にいつも野球があって、それを中心に動いていました。
本気で野球選手になろうと思っていました。
サッカーも「赤き血のイレブン」という漫画があって、兄がサッカーをやっていたので遊びでは僕もやって、当時ほかの子たちに較べれば身近でしたが、中学までは本当に野球に夢中でした。



《坊主頭とファッション》

──高校では野球は...。

C:高校に上がるくらいからファッションに目覚め、と言うかまあ色気づきはじめ、当時は今以上に「野球」と「ファッション」がまったくかけ離れた相容れない世界でしたから。
もっと平たく言ってしまえば坊主頭がまずもう嫌で、高校にあがってからは髪型の自由なバレー部に入りました。
バレー部はバレー部で全然別の意味で厳しかったのですが、なんにしてもスポーツはずっとやってきたので、どんなスポーツでも「日本代表」には憧れますね。

──プレーヤー目線なんですね。ぼくなんかあの舞台に立つプレッシャーを想像するだけでぞっとしてしまいます。



《職業としてのスポーツ》

C:昔は「参加することに意義がある」なんて言ったけど、日本代表というのは今はそうも言っていられないしものすごいプレッシャーだろうと思いますよ。
日本はまだ穏やかだけど、国によってはナショナルチームでの戦績は、選手やその家族、さらに親族の一生を左右しますし、時には生死を分けることすらありますからね。

──ワールドカップを観ていても国によってバックボーンの違いを感じますよね。

C:スポーツが職業なら、どうしても勝敗とお金がつながっていますから、純粋な体を使ってプレーするだけのスポーツではなくなってしまい、ちょっと残念な部分でもあります。
野球の世界でも、選手の出身地と出場校が全然関係ないこともよくありますし、今じゃプロも中学生からスカウトしていますからね。
他のスポーツでも、例えば才能はあっても留学できる環境にいなかったがために、エントリーすらできない子供たちもいます。
職業としてのスポーツは難しい側面を感じてしまいますね。



《チームサージュ》

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──今も野球をしてますよね。

C:会社の仲間でやっているチームサージュです。
来年で創設10年になります。
創部当時は多いと月2~3回、ダブルヘッダーまで組んで試合もやっていて、勝率も5割ほどで、大会でも3位までは食い込めていました。
最近は平均年齢が徐々に上がり、新人に野球経験者がいないこともあって、活動自体もだいぶのんびりになってしまっています。
ただ、野球をやっていると、同じ会社の仲間でも、仕事とは違うつきあい方になり、いつもと違う面が見れて嬉しいです。
スポーツを通して純粋に楽しめます。

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今は会社の仲間とゴルフに行くことも増えてます。
ゴルフも始めたのは結構前で、たぶん20年くらいになります。
でもゴルフはまた野球とは違いますね。
野球は相手がいてチームで戦うけど、ゴルフは違うから、難しいですね。

──違いますか。

C:僕の中では、野球は競技、ゴルフはレジャーという括りです。
だから上達しないのでしょうね。
ただ、ゴルフは年齢がいってからも楽しめるので、先々も楽しみです。



《瞬間で反応し、ジャッジして動く》

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最近、もっとスピーディーなスポーツの瞬発力を楽しみたくてハマっているのがテニスです。

──テニス、むちゃくちゃキツくないですか。

C:そのキツさを楽しみたいんです。
そのために日々の体力作りも生きてきますし、もちろん事前の準備運動も欠かせません。
学生時代は、何だか女性的なスポーツだという偏見を持っていました。
でも、瞬間瞬間で反応してジャッジして動かないといけないスポーツなので、メンタル面の強さが求められる。
クルム伊達公子選手が現役復帰後にある程度結果が残せているのは、肉体的な衰えがあっても、メンタル面での強さが増しているからなんだと思います。

いろんなスポーツをやってきましたが、結果を出す上で大切なのは、やはりメンタル面の強さだと思います。
これはスポーツに限ったことではないですが、気持ちの強さは大事です。
野球をやっていた頃を振り返ってみると、いざというときのメンタルが弱かったと思います。
いざ大会という時のここ一番で打てませんでした。
でも、今の僕にとってのスポーツは、結果を出すことが目的ではないですから、メンタル面でのタフなトレーニングはしませんよ。
その分、勝率もそんなに良くはないですが。
でも、だからこそ楽しく体を動かせています。






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About〈・・・〉

ディレクター・千田仁寿が、〈CHENTO OTTO〉〈DEZART〉を経て2001年より始めた。
〈サージュデクレ〉とは、「賢明な」を意味する仏語の「sage(サージュ)」と「布告」という意味の「decret(デクレ)」を掛け合わせた造語。
ステッチやジッパー、ラインやフォルム、染めや素材、縫製に至る細部にまで、一枚の洋服における様々な役割について、考え抜かれたワードローブを提案している。
また、ブランドの基本概念としてワーク、ミリタリー、トラディショナルこそメンズウエアのベースであると主張。洋服の歴史的な背景や伝統は重んじながらも、既成概念に捕われ過ぎないデザインと、洗練されたギミックを上手く表現している。
そのため、高いファッション性を備えながら、どこかリアリティを感じさせるブランドに仕上がっている。ここ「・・・」では千田の声を通してブランドの世界を紹介します。